まるきんの畑から:2022年8月号

7月は雨が多く、蒸し暑い日が続きましたね。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

7月も比較的作業は少なめです。
富有柿はまた一回り大きくなりました。

7月の作業

7月は防除、草刈り、摘果(てっか)を行いました。

防除

今年の7月のように雨が多いと病気が多く発生しやすいため、気が抜けません。
天気予報と病害虫の発生予測を見ながら行いました。

早朝とはいえ、この時期になると暑いです。
熱中症に気をつけて行います。

草刈り

夏は草の成長が早いです。
この前刈ったばかりだと思ったら、もう膝丈まで伸びています。
木の間まで丁寧に刈ります。

摘果(てっか)

「摘果(てっか)」とは文字通り果実を取ることです。
柿の果実を間引いて減らすのが目的です。

果実が多く実りすぎると、果実同士が養分を奪い合い、
小さくて不味い柿になってしまいます。
大きくて美味しい柿を作るためには欠かせない作業なのです。

6〜7月にかけて「生理落下」と呼ばれる、
ひとりでに果実が落ちる現象が起こります。
5月の摘蕾(てきらい)である程度、果実を間引きますが、
6〜7月に生理落下をすることを見越して多めに果実を残しています。

今年は生理落下が少なかったため、たくさん果実が残っています。
摘果でしっかりと果実を減らしておきます。

今年は枝の先端には5〜6個ほど果実が付いています。
これを半分〜2/3くらいに間引きます。

この写真の場合、摘果前には6個の果実がありました。摘果して半分の3個に減らしました。

間引く個数は、枝や木の生育状況や果実の成長度合いなどを見ながら多めに間引いたり、残したりと調整します。

ただ、間引くだけではありません。
今の時点で欠点のある果実を探して優先的に間引いていきます。

この写真の場合、左から「日焼け」、「奇形」、「生育が悪い小さい柿」です。

秋に手にする柿は、
摘蕾(5月)→ 生理落下(6〜7月)→ 摘果(7〜8月)
という厳しい選抜をくぐり抜けた選りすぐりなのです!


これからもっと暑い日がやってきそうです。
柿はこの時期の日差しをたくさん浴びて美味しい果実をつくります。
暑くて大変ですが、柿の成長を全力でサポートしていきます。

皆様も夏バテや熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

投稿者プロフィール

Kunitaka Ota
Kunitaka Ota
就農4年目の見習いです。
柿ができるまでの過程、自然の移ろい、柿作りへの思いなどをお届けできればと思います。ブログを通じて柿や丸金青果をもっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。

柿の栽培以外にも、農機具の整備修理、土木工事、ITエンジニア(?)をやったりします。「丸金の何でも屋」になることを目指して頑張ってます。