まるきんの畑から:2023年8月号
ものすごく暑い日々が続きますね。
外での作業は要注意です。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
今回はクイズを用意したので、試しにやってみてください。
この画像の中に、「3つ葉ではないクローバー」はいくつあるでしょうか?
答えはブログの一番最後です。
7月の作業
防除(ぼうじょ)
7月下旬〜8月の上旬は「カキノヘタムシガ(ヘタムシ)」と呼ばれる虫に注意が必要な時期です。
この虫は柿のヘタに産卵します。
産まれた幼虫は柿のヘタに穴をあけ柿の果実を食べます。
そして、最後には果実は落ちてしまう、という柿農家にとっては恐ろしい虫です。
今年は、平年よりも虫の発生が早いとの予報がでたため、7月下旬に防除を行いました。
摘果(てっか)
「摘果(てっか)」とは柿の果実を間引く作業です。
「え?5月の摘蕾(てきらい)で蕾を間引いたはずなのに、まだ間引くの?」と思われるかもしれません。
まだ間引くんです。
5月の摘蕾(てきらい)では、1本の枝に1個の蕾(柿の果実)を残します。
しかし、1本の枝に1個の果実ではまだ多すぎます。
このままでは小さい柿になってしまうので間引きを行います。
ここまで読んで、
「5月の摘蕾でもっと間引いておいたら、摘果(てっか)は必要ないのでは?」
と思われた方、鋭いです。
しかし、わざわざ摘蕾と摘果をわけてやる理由があるのです。
それは、柿の実が大きくなってからしか間引くかどうかの判断ができないからです。
写真は実際に間引いた果実です。
左の果実は「日焼け」しているため間引きました。
右の果実は「奇形」だったので間引きました。
「日焼け」とは太陽に当たりすぎて変色してしまう現象です。
人間の日焼けとは違って治ることがないため、黒っぽい跡が残ってしまいます。
5月の摘蕾でも、なるべく日焼けがないような場所に蕾を残します。
しかし、柿の果実が大きくなって枝が垂れてくると日の当たり方が変わってきます。
枝の垂れ方までは5月では予想できないので、7月の摘果で調整をします。
「奇形」も5月の時点ではほとんどわかりません。
ある程度大きくなってはじめて、形がいびつだとわかります。
1〜2月の剪定(せんてい)で枝が間引かれ、5月の摘蕾(てきらい)で蕾が間引かれました。
そして7〜8月の摘果(てっか)でさらに果実が間引かれます。
それぞれの作業で丁寧に間引かれ、選りすぐりの柿だけが残っています。
今の柿畑の様子
草が刈られた後なので比較的スッキリしています。
葉っぱの色もほとんどが濃い緑色になりました。
枝の先では、日差しをたくさん受けて柿が大きく育っています。
ホームページの機能を追加したので、
写真をクリックすると拡大して表示ができるようになりました。
ぜひ、過去の写真と順番に見比べて見てください…!
おまけ:クイズの答え
クイズの答えです。
4つ葉が2つ、5つ葉が2つ です
なんと4つ葉だけなく、5つ葉までありました!
4つ葉のクローバーは畑でよく見かけますが、
こんな近くに5つ葉が2つもあるのははじめて見ました。
皆さんにハッピーのおそすわけです。
投稿者プロフィール
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就農4年目の見習いです。
柿ができるまでの過程、自然の移ろい、柿作りへの思いなどをお届けできればと思います。ブログを通じて柿や丸金青果をもっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。
柿の栽培以外にも、農機具の整備修理、土木工事、ITエンジニア(?)をやったりします。「丸金の何でも屋」になることを目指して頑張ってます。
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