まるきんの畑から: 2023年3月号
まだまだ寒いですが、時折降り注ぐ温かい日差しに春の近づきを感じます。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
2月の作業
冬場の作業が一段落しつつあります。
2月はいつもより中身が濃い目です。
がんばりました。
植え替え
コツコツと準備をしてきましたが、やっと苗木を植えられる日がやってきました。
一つずつ穴を掘り、一本一本、丁寧にに土を被せて植えていきます。
柿が実り始めるのが早くて3〜5年後です。
待ち遠しいです。
古い木を大切に育てていくのももちろん大事ですが、
いつかは新しい世代に交代することが必要になります。
60年以上の古い木が多くなってきた今が転換期です。
植え替えは大変ですし、柿もしばらく採れなくなります。
それでも、これから先何十年と柿を届けていくため、
そして柿の栽培を次の時代へと繋げていくために、
頑張ってやっていきます。
剪定
枝を切って木を整える「剪定(せんてい)」、ついに終えることができました。
2月中はほとんどがこの作業でした。
これだけずっと木と向き合っていると、
そろそろ木のことがよくわかってきて、
素晴らしい剪定ができるようになるのでは
と思いますが、そう簡単にはいきません。
一筋縄ではいかない剪定はとても奥が深くてオモシロイです。
写真を見て感じたかもしれませんが、かなり枝を切っています。
昨年は枝を多く残しすぎたため、今年は思い切って切りました。
毎年、いろんなことを考えながら試しています。
剪定の名人になるには、まだまだ先が長いようです。
皮削り
剪定が終わったら次は「皮削り」です。
文字通り、柿の木の皮を削る作業です。
木の皮の下は病害虫にとって絶好の越冬場所です。
寒い時期に木の皮を削っておくことで、
病害虫が越冬できないようにするのが狙いです。
病害虫の住処を減らすため、減農薬にもつながります。
農薬を使わない防除で「耕作的防除」と言われます。
果物は特に病害虫に弱いため、農薬が多く必要になりがちです。
少しでも農薬の量を減らせるようにと、こうした努力をしています。
高圧洗浄機のような機械を使います。
一本一本丁寧に削っていきます。
木の皮が剥がれると、オレンジに近い色になるので見ていて楽しいです。
今の柿畑の様子
剪定と皮削りが終わっています。
すっきりしました。
2月号の写真と見比べてみてください。
あと1ヶ月ほどで新芽が伸び始めます。
この景色だけ見ても、まだそんなことが起こるとは思えません。
木々は眠っているようで、春に向けて準備をしています。
暖かくなるのが待ち遠しいですね。
投稿者プロフィール
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就農4年目の見習いです。
柿ができるまでの過程、自然の移ろい、柿作りへの思いなどをお届けできればと思います。ブログを通じて柿や丸金青果をもっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。
柿の栽培以外にも、農機具の整備修理、土木工事、ITエンジニア(?)をやったりします。「丸金の何でも屋」になることを目指して頑張ってます。
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