まるきんの畑から:2024年9月号

日中はまだまだ暑さが続いていますが、
ようやく朝晩の空気に秋を感じられるようになってきました。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

柿を見ていると少しづつ秋に近づいているのがわかります。
少し緑色が抜けてきたように見えます。

9月の作業

防除

カメムシが多いため、防除を行いました。
幸い、丸金の畑では大きな被害は出ていませんが、近場ではひどくやられた畑もあるようです。
まだまだ暑い日が続くので油断はできません。

朝日が見えました。日の出が遅くなりましたね。

今の柿畑の様子

ほとんど変化がないように見えますね。
ゆっくりですが、果実は大きくなっています。

2024年9月25日撮影

9月の余談:開発完了!

突然ですが、コレが何かわかるでしょうか?
決して遊んでいるわけではありません。

実はコレ、選果された柿の個数を数える装置の試作品です。
完成形はこんな感じです。
今年の6月くらいから構想と試作を繰り返していたものがやっと形になりました。

もともとは昔に業者に作ってもらった装置を使っていたのですが、
昨年に壊れてしまいました。
新しく頼んでもよかったのですが
昔と違ってかなり高額になりそうだったのと、
今年は子供が産まれたことで在宅になることが多くなったので
(今年の作業のプログが少なめなのはこのためです)
ちょうどよい在宅ワークになると思い、自作してみることにしました。

選果機で分けた各サイズの個数がわかるようになります。
こんな感じでプリンタに出力されます。

実は、この装置があってもなくても柿の選別や他の仕事には何も影響がありません。
では、なぜこれがが必要なのかというと、
丸金の栽培の良し悪しを正確に知ることができるからです。
いわば、「丸金の柿づくりの成績表」みたいなものを作るためです。

柿の各サイズの個数は、「柿の出来栄え」そのものです。
柿の個数が多く、さらにサイズの大きな柿が多ければ「良い出来栄え」です。

畑ごとに選別を行うため、畑ごとの出来栄えがわかります。
良くなかった畑は何が悪かったかを反省し、次の年の栽培に活かせます。
過去のデータもあるので出来栄えが良くなったかどうかの比較も簡単です。
今までは現場の感覚だけで柿の出来栄えを把握していたので、
それを今度はデータとしても蓄積しておくのが狙いです。

経験と同じくらい、データも貴重な財産です。
データがあると毎年、改善・改良ができ、より良い柿づくりを実現していけると思います。
今後もデータを蓄積できる仕組みづくりにはもっともっと挑戦したいです。

投稿者プロフィール

Kunitaka Ota
Kunitaka Ota
就農4年目の見習いです。
柿ができるまでの過程、自然の移ろい、柿作りへの思いなどをお届けできればと思います。ブログを通じて柿や丸金青果をもっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。

柿の栽培以外にも、農機具の整備修理、土木工事、ITエンジニア(?)をやったりします。「丸金の何でも屋」になることを目指して頑張ってます。