まるきんの畑から:2025年11月号

やっと富有柿の時期がやってきました。
今までの収穫・選別を踏まえて、
今年の柿はどんな感じかざっとまとめてみました。

  • 小玉(昨年と同様に、3L・2Lの大玉がかなり少ない…!)
  • 色づきの遅れ(あたりまえになりつつありますね…)
  • 外見はとてもキレイ(傷や虫などの被害が少ない!)
  • 量は平年並みにあります(ありがたい!)

夏の酷暑の影響で、柿があまり大きくなりませんでした。
畑に水を入れたりと、頑張ったのですが大玉にはならなかったようです。
(水やりを頑張らなかったら、もっと酷かったかもしれません)

また、ここ数年で当たり前になってしまいましたが、
日中が暖かい日が続いている影響で色づきが遅れています。
昨年のように12月上旬がピークということはありませんが、
ピークは11月下旬、ちょうどこのブログが投稿される頃になりそうです。

台風や病害虫による被害が少なかったので、
外見がキレイな柿が多く、量もあります。
小玉と色づき遅れ、どちらも生産者にとっては嬉しくない特徴ですが、
キレイなのと、量があるのは救われます。

11月の作業

収穫作業が着々と進んでいます。

麗玉 収穫

麗玉(れいぎょく)は昨年を上回る収穫量でした。
全体的にとても小玉でしたが、味はとってもおいしかったです。

今年は直売所に3日間は並びました。(昨年は1日だけ)
昨年よりも多くの方に手にとっていただけたと思います。
来年もさらに収穫量が増える見込みです。
太秋と同じくらいの量まで増やしたいところです。

富有 収穫

11月中旬から本格的に収穫が始まっています。
丸金では今年もたくさん実っています。
毎日、アルバイトの方と一緒に畑に出ています。

総勢20名くらいで一気に収穫する日もありますが、
1日やっても全体の20分の1くらいしか進みません。

収穫はマラソンみたいです。
一気に終わらせることはできません。
毎日の着実な積み重ねがゴールにたどり着く道です。

今年も、12月上旬から中旬くらいまでかかるかもしれません。
まだまだ続くので、収穫チームの皆さんとコツコツ頑張りたいです。

今年の収穫は忙しすぎるので、富有の収穫作業の写真が全く撮れていません…笑
後半ではもっと撮れる余裕があったらいいなと思います…。

今の柿畑の様子

ここの畑はいつも色づきが遅めなのですが、そろそろ色がついてきました。
もうすぐ収穫に入る予定です。
寒さが厳しくなってきたので葉っぱも紅葉して落ち始めました。

11月の独り言:努力が数年越しに実るとき

今年の秋もそこそこ柿の収穫量があり、豊かな実りが嬉しいです。
ですがもっと嬉しいこともありました。

それは数年前に植えた苗木たちが、
今年から立派な実をつけるようになったことです。

丸金ではここ数年、柿の苗木をたくさん植えています。
古くなった木では安定して柿を作り続けることが難しいため、
新しい木へと世代交代を進めています。

ですが、苗木は植えてもすぐには実がつけられません。
さらには、植えっぱなしではなく
こまめに肥料を与えたり、水やりなどの管理を
しなければうまく成長しません。

植えてもすぐには目に見える変化・成果が現れない
のはもどかしい感じがしますが、気長に見守ってきました。

うまく育っていかない木があるのを見て
もうダメかもしれないと思ったり、
夏場の管理を投げ出したくなったりしたこともありました。

大変なことや心配したことも多かったですが、
ここまでたどり着くことができて本当に良かったです。

安定して柿を作り続けていくための努力が、
数年越しに実り始めたのを感じました。
ですが、木の世代交代という目標はまだまだ道半ばです。
これからも努力を続けていきます。

写真はまだありませんが、富有の苗木たちも立派な実をつけています。

投稿者プロフィール

Kunitaka Ota
Kunitaka Ota
就農5年目の見習いです。
柿ができるまでの過程、自然の移ろい、柿作りへの思いなどをお届けできればと思います。ブログを通じて柿や丸金青果をもっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。

柿の栽培以外にも、農機具の整備修理、大工仕事、土木工事、ITエンジニア(?)をやったりします。「丸金の何でも屋」になることを目指していろいろなことに挑戦しています。