まるきんの畑から:2025年2月号

今年の2月はよく雪が降りました。
これほど雪が多い年は久しぶりですね。

まだまだ寒いので春を感じることがほとんどありませんが先日、春の訪れを見つけました。
畑の隅に植わっている梅の木です。
芽が大きくなっていました。
3月上旬くらいには咲きそうでしょうか。楽しみです。

2月の作業

剪定(せんてい)

まだまだ剪定は続いています。
1月末までの作業の進み具合はよかったのですが、
2月は雪で作業がストップした日が多かったです。
そのため今はちょっと遅れ気味です。
暖かくなるまでには終わらせないといけないので、もうひと頑張りです。

今の柿畑の様子

2025年2月21日撮影

剪定が終わってからは特に変化がないので、1月と同じ写真に見えますね。

2月の独り言:たくさんの苗木

2月は剪定以外にあまり話題がありません。
1月号で剪定について長々と書いてしまったので、
今月は苗木についてのお話です。

1月でも苗木について触れましたが、2月もさらに苗木を買い足しました。
今シーズンに買った苗木は合わせて180本になりました…!
そして今までに(数年前から)買った苗木は累計で800本を超えました…!
まだまだ追加したいところなのですが、
管理しきれないので今シーズンはこれでストップです。

なぜここまでたくさんの苗木が必要かというと、
古くなった柿の木が多くなってきたからです。

丸金では現在、約2000本の柿の木を育てています。
しかし、3分の2以上が古い木です。
木が古くなると、柿の実りが安定しません。
夏の暑さにやられて枯れてしまうことも多々あります。

木を育てるのは少なくとも5年はかかります。
そのため今のうちから、先を見越して畑の若返りを進めています。

ところで、丸金が栽培している畑のほとんどが借りている畑です。
借りている畑なので、わざわざ植え替えて木を新しくする義務はありません。
極端な話、古くなった畑は持ち主に返してしまい、
別の畑を新しく借りてしまった方が手っ取り早いし、ラクです。

しかし、古くなった畑を返してしまったらどうなるのでしょうか?
安定して柿が作れない畑を誰が管理したがるでしょうか?
放置されることになるのは明らかです。
最後には荒れた畑が残るだけです。

私たちは、ただ柿を作るだけが仕事ではありません。
柿を作るという仕事は、
地域の景観を守ること、
地域の資源(畑・柿の木)を次の時代へと繋いでいくこと、
にも繋がっていると思います。

目先の損得だけでなく、未来も見据えて柿を作り続けていきたい。
そんな想いで今年も苗木を用意しました。

若返りはまだまだ始まったばかりです。
1年に1回しかできないことだからこそ、コツコツと続けていきたいです。

投稿者プロフィール

Kunitaka Ota
Kunitaka Ota
就農4年目の見習いです。
柿ができるまでの過程、自然の移ろい、柿作りへの思いなどをお届けできればと思います。ブログを通じて柿や丸金青果をもっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。

柿の栽培以外にも、農機具の整備修理、土木工事、ITエンジニア(?)をやったりします。「丸金の何でも屋」になることを目指して頑張ってます。