まるきんの畑から:2025年4月号

ようやく春がやってきましたね。
今年は例年よりすこし遅れて柿の芽が伸び始めました。

苗木も一斉に芽吹きました。
新緑の黄緑色は美しいですね。

4月の作業

農機具の整備

農薬を散布する機械、「スプレーヤー」(スピードスプレーヤー:SS)の整備を行いました。
この機械は600キロ以上の水を積んで、
農薬を散布しながら畑を走り回るという
かなり過酷な使い方をします。
そのため、シーズン前のメンテナンスが欠かせません。

オイルを換え、グリスを塗って、
水漏れやその他の異常がないかを点検します。
簡単な点検・整備は自分でやります。
異常があれば、農機具屋さんに詳しく見てもらいます。

一番古いスプレーヤーのポンプが不調だったので修理に出すことになりました。
本格的な修理はプロに任せたほうが早くて確実ですね。

これで今シーズンも安心して防除作業に集中できそうです。

草刈り

暖かくなり、草が一斉に伸び始めました。
4月下旬から草刈りをスタートしています。

今の柿畑の様子

新芽が伸び始め、畑全体が緑色になりました。
10日ほどで随分と枝が伸びたのがわかります。
4/24撮影の写真は草刈り直後なのでスッキリしていますね。

4月の独り言:丸金の国勢(?)調査

今月は畑の記録についての話題です。
(いつかのブログで少し紹介したかもしれません)

丸金が栽培している畑は、すべての木の場所をデータとして記録しています。
毎年この時期は、データを最新に保つためにすべての畑を回って木の所在を確かめています。
さながら国勢調査みたいです。

2〜3月の剪定で枯れた木や間伐した木がなくなったり、
苗木を植えて木が追加されたりします。
そういった木の増減を記録していきます。

畑の木の位置は地図みたいに記録されているため、印刷して畑で確認しました。
今年から新しく借りた畑もあったので、新しい畑の記録も行いました。

 木の位置を「●」で表現しています
白丸は苗木です
木を切った場所を「✕」で記録しています
新しく借りた畑はまず紙に木の位置を記録します
記録した紙をもとに、木の位置をデータ化します

すべての畑の木を一本ずつ見るというのは、
なかなかに手間がかかることです。
ただ、こうしたデータは、勘や経験(まだありませんが)
にプラスして、判断に使える材料になります。
さらに、畑の状態を正確に把握しておくことは
畑の若返りを計画的に進めていく際にとても役に立ちます。
まだまだデータとしての活用方法が限定的なのですが、
いろいろな作業に活用できるようにしていく予定です。

こんな感じでデータを活用した栽培も模索しています。
これからも工夫をして新しいやり方を作り上げていけたらと思います。

剪定の記録に使いました。 枝の向きや位置を書いてます。
苗木を植えるときにも使いました。

投稿者プロフィール

Kunitaka Ota
Kunitaka Ota
就農4年目の見習いです。
柿ができるまでの過程、自然の移ろい、柿作りへの思いなどをお届けできればと思います。ブログを通じて柿や丸金青果をもっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。

柿の栽培以外にも、農機具の整備修理、土木工事、ITエンジニア(?)をやったりします。「丸金の何でも屋」になることを目指して頑張ってます。