まるきんの畑から:2025年5月号

5月の上旬までは朝晩が肌寒かったのに、
中旬を過ぎると急に暑い日がでてくるようになりました。
柿の新芽はすっかり伸び切り、花も終わりました。

5月はとても忙しいシーズンに突入しました。

5月の作業

防除

農薬を散布する作業がスタートしました。
朝5時から作業をしますが、さすがにこの時期の早朝はまだ肌寒いです。

摘蕾・摘花(てきらい・てっか)

柿の蕾や花を間引く作業、摘蕾・摘花(てきらい・てっか)がスタートしました。
この時期は柿栽培の中でも収穫に次に忙しい時期です。

春先から新しく伸びた枝には、蕾(つぼみ)がたくさんついています。
蕾は今年の柿のもとです(蕾→花→柿の果実)。
蕾や花がたくさんついていると、養分を取り合ってしまいます。
これを防ぐために、蕾や花のうちから間引きを行って数を減らします。
間引きをしないと、ピンポン玉くらいの柿になってしまったり、
甘くない柿になってしまいます。

すべて手作業で蕾や花を取っていくので、とても時間がかかります。
今でおよそ8割くらい完了といったところでしょうか。
あと一息です。
まだまだ作業は続きます。

今の柿畑の様子

畑がすっかり緑に覆われました。
まだ葉っぱが黄緑色をしています。

5月の独り言:永遠と続く?摘蕾・摘花を乗り切る

今月は摘蕾・摘花(てきらい・てっか)の話題(愚痴…?)です。

柿栽培の中で、摘蕾・摘花(てきらい・てっか)は1、2位を争うほどに重要な作業です。
ですが、私にとっては1、2位を争うほどに気乗りしない作業なのです。

なぜかというと、小さな蕾や花を取るだけなので、
作業をしても畑に目に見えるような変化がありません。
「やりきったぞー!」なんていう、達成感はほとんどありません。(摘蕾前後で写真に撮ってみましたが、ほとんど違いがわかりません)
さらに、毎日ひらすら摘蕾・摘花なので、永遠と続いていくような感じがしてきます。作業は1ヶ月くらい続くので、だんだんと気が遠くなってきます。

そんな気乗りしない作業を乗り切るために、
今年は休憩時間のコーヒーでモチベーションを上げています。

アイスコーヒーを作って持って行ったり、畑でお湯を沸かして、ドリップパックで淹れてみたり。

コーヒー豆を持って行き、ミルで挽いて淹れたこともあります(笑)
道具の多さや手間がかかりますが、その時間が楽しいです。
やっぱり香りも最高でした。

摘蕾・摘花が大変だということは、それだけ蕾や花が多いということです。
それはつまり今年の実りに期待できるということです。
リフレッシュしながら、あと少し頑張ります。

投稿者プロフィール

Kunitaka Ota
Kunitaka Ota
就農4年目の見習いです。
柿ができるまでの過程、自然の移ろい、柿作りへの思いなどをお届けできればと思います。ブログを通じて柿や丸金青果をもっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。

柿の栽培以外にも、農機具の整備修理、土木工事、ITエンジニア(?)をやったりします。「丸金の何でも屋」になることを目指して頑張ってます。