まるきんの畑から:2025年12月号
今年も富有柿が遅れた影響で12月もとても忙しく、
気づけばもう年末になってしまったという感じです。
出荷作業も一段落し、ちょっと一息つきたいところですが…
次の年に向けた準備も進めています。
写真は最近やってきた富有と太秋の苗木たちです。
植えるまでに時間があるので、畑の隅に仮植えしておきます。
来年の1〜3月に植える予定なのでまた紹介しますね。



12月の作業
富有 収穫
収穫作業は12月12日ですべて完了しました。
今年は11月15日から本格的にスタートしたので、
まるまる一ヶ月収穫が続いたことになります。
今年は丸金の記録史上、最大の収穫量でした。
その量なんと、約100トンです。
昨年の最高記録、90トンをさらに上回る量でした。
これだけの量を一ヶ月足らずで収穫できたことに驚きです。
自分たちだけでは到底なし得ないことです。
収穫アルバイトの方々の協力に感謝です。


たくさん実っています。

大きな虹を発見!

左側が収穫済み、右側がこれから収穫。
片付け
太秋のカラス対策で使ったテグスやネット、
枝の垂れ下がりを支えるための紐や支柱の片付けをしています。
剪定・摘蕾・草刈り・防除・収穫など
わかりやすい作業が「花形」だとすると、
こちらの作業は地味で、「名もなき作業」です。
今回はこれらに「片付け」と名前をつけて紹介してみました。
テグスや紐は自然に還るものではないので、回収をして処分します。
機械などに絡まったりすることもあるので、残さず取ります。
ネットや支柱は来年以降も繰り返し使えるので、集めて保管をします。
畑に出しっぱなしにしておくと劣化してしまい、すぐに使えなくなってしまいます。
使わなくなったらきちんとしまっておくことで長く使えます。
回収には時間も手間がかかります。
ですが、こうした「名もなき作業」があるからこそ、
他の栽培管理もスムーズにできます。
他の「花形」な作業を支える重要な脇役なんだと思います。
こういったこともおろそかにしないできちんとやっていきたいですね。

テグスは目立たないので回収が大変です。

きつく縛ってあるので取るのが大変です。

紐もたくさんあるので手間がかかります。



今の柿畑の様子

柿と葉っぱはなくなり、冬の姿になりました。












12月の独り言:気候のせいにしない
何度も書いていますが、
今年の柿は量がたくさんあって、
品質も良かったのですが、
とにかく小さかったです。
おそらく夏から秋にかけての暑さのせいで大きく育たなかったと思われます。
「気候のせいで大きくならなかった」「運が悪かった」の一言で片付いてしまいますが、
私たちにはまだまだやれることがあります。
すべての木の柿が小さかったわけではありません。
傾向として、古い木よりも若い木の方が量・大きさともに良かったです。
気候の問題だけではなく、木の年齢の問題もありそうです。
木の若返りで改善していきそうです。
さらに、古い木のなかでもサイズが比較的大きくなったものもありました。
単純に気候と木の年齢の問題だけでもなさそうです。
剪定や摘蕾など栽培管理の方法にもまだまだ工夫の余地がありそうです。
気候や環境のせいにしてしまえば、そこでおしまいです。
柿づくりのプロとして、そこで止まってはいけません。
視点を変えればまだまだ自分たちにやれること・良くできることはたくさんあります。
作柄が良い年は、「今年は良かった」で終わってしまいますが、
悪い年は振り返りをしやすい年でもあります。
今までのやり方を反省して、来年以降の栽培につなげたいです。
気候には負けたくない。
柿作りのプロとして、意地の見せ所だと思います。
来年こそはよい作柄の年にできるよう、最大限に努力します。


投稿者プロフィール
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就農5年目の見習いです。
柿ができるまでの過程、自然の移ろい、柿作りへの思いなどをお届けできればと思います。ブログを通じて柿や丸金青果をもっと身近に感じてもらえれば嬉しいです。
柿の栽培以外にも、農機具の整備修理、大工仕事、土木工事、ITエンジニア(?)をやったりします。「丸金の何でも屋」になることを目指していろいろなことに挑戦しています。
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